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「もしも災害で電気が使えなくなったら、キャンプの知識って役に立つと思いませんか?」——2026年10月10日、当サイトのThreads(@mana_camp0626)でこう聞いてみたところ、59人から76件の返信が集まりました。そのうち11人は、阪神・淡路大震災、東日本大震災、熊本地震、北海道のブラックアウトなどを実際に経験した人です。
この記事は、その76件を編集部が読み、テーマごとに数えてまとめたものです。返信は要約して載せ、投稿者が特定できる情報は省いています。
結論:経験者の答えは「知識より、道具と燃料の備蓄」だった
質問は「キャンプの知識は役に立つか」でしたが、被災経験者の答えはそろって「役に立ったのは知識より道具と燃料」でした。
・東日本大震災で手持ちの道具が大活躍した。ただ、火起こしの知識があっても、災害時に火を起こせる場所は実は少ない。それよりバーナーとガス、ランタンと燃料、ソーラーパネルと蓄電池の備蓄。
・阪神・淡路大震災では、知識よりキャンプ道具が役立った。ホワイトガソリンのコンロとランタンがフル稼働で、小さな避難所の食事を作っていた。
・北海道全域の停電(胆振東部地震)のときは、火起こしよりもフライパンでご飯を炊く方法を知っていたことが役立った。
「災害で焚き火」のイメージは、経験者からするとずれています。被災地ではテントを張る場所も、安全に火を起こせる場所も限られる、という返信もありました。
76件を数えた結果:何が挙がったか
返信に出てきたテーマを数えると、上位はこうなりました(1件の返信に複数のテーマが入ることがあります)。
| テーマ | 件数 | 代表的な声(要約) |
|---|---|---|
| ガス・燃料の備蓄 | 14 | カセットボンベ、OD缶、ホワイトガソリン、灯油を多めに |
| ポータブル電源・ソーラー | 13 | 停電後に買った、スマホとLEDだけなら小型でよい |
| ご飯を炊けること | 10 | メスティン、ライスクッカー、フライパンで炊く |
| ランタン・明かり | 7 | 雪の夜の停電で、倉庫のランタンにすぐ手が届いた |
| トイレ | 6 | 人数×1日5回×日数で備える、携帯トイレ、和式の練習 |
| 保冷・氷の限界 | 5 | 冷蔵庫が使えないのが痛い、保冷は3日が限界 |
| 保管場所 | 4 | 家が潰れても取り出せる物置に置いている |
意外だったのはトイレと保管場所です。道具の話ばかりになると思っていましたが、「どこに置くか」「用を足せるか」という生活の話が、経験者ほど具体的でした。
1位:燃料の備蓄(14件)——道具より先に燃料が切れる
いちばん多かったのは、コンロやランタンそのものより「燃料」の話でした。
- 30年前のコールマンのツーバーナーとランタンを処分しようとしたが、災害時に使えると思い直してホワイトガソリンと一緒に残している
- 東日本大震災以降、燃料だけはいつも多めに備蓄するようになった
- カセットコンロのガスを用意しておく。胆振東部地震のときは、コンロでお湯を沸かして風呂に入れていた
- 40年以上キャンプを続けている方は、ポータブル電源・発電機・ホワイトガソリン・灯油・カセットガス・プロパンまで常備し、近所に提供するつもりでいる
キャンプ道具は、燃料が切れた瞬間にただの箱になります。経験者が「道具より燃料」と言うのは、停電が2〜3日続いたときに先に尽きるのが燃料だからです。カセットボンベは1本で強火約1時間が目安なので、家族の人数と日数で本数を逆算しておくと安心です。
2位:ポータブル電源とソーラー(13件)——「停電を経験してから買った」人が多い
ポータブル電源は13件。特徴的なのは、停電を経験したあとに買ったという声が複数あったことです。
- 北海道全域の停電を経験して、ソーラーパネルの充電器を2つとポータブル電源を買った
- 台風などの停電の備えとして心強い。ぎっくり腰のときはコットも役立った
- 冷蔵庫や家電まで動かすと容量が足りない。スマホとLEDライトの充電だけと割り切れば、そこそこのサイズでよい
- 地震の直後は持ち出せないが、落ち着いてから使えるように二階に置いている
「何Whが必要か」は使い方で大きく変わります。経験者の「スマホと明かりだけなら小型でよい」という割り切りは、はじめて買う人の目安になります。容量の決め方は防災用ポータブル電源は何Wh必要?に詳しくまとめています。
3位:ご飯を炊けること(10件)——経験者が口をそろえた「炊飯スキル」
「火起こし」ではなく「ご飯を炊く」が10件。経験者の返信に目立ちました。
- 千葉県の大停電のとき、メスティンと直火でご飯を炊けるスキルを持っていてよかった
- 胆振東部地震では、停電でお米を炊けない家庭が多かった。フライパンで炊く方法を覚えておくと便利
- 東日本大震災の計画停電で、ユニフレームのライスクッカーが役に立った。家でも何十年も炊飯器を使っていない
- 日常の断捨離で炊飯器をやめてコンロで炊くようにしたら、キャンプでも災害でも同じやり方で炊ける
4位:明かり(7件)——雪の夜の停電で「キャンプしててよかった」
以前、雪の降る夜に突然停電し、すぐに倉庫へ走ってランタンとカセットボンベのヒーターを引っ張り出し、明かりと暖房を確保できた——「キャンプしていてよかったとつくづく思った」という返信がありました。
ポイントは「すぐ取り出せた」ことです。ランタンがあっても、電池が抜いてあったり、奥の箱に入っていたりすると、停電の夜には使えません。
意外だった3つ:トイレ・保管場所・「被災地で焚き火はできない」
トイレ(6件)
「精神衛生上、他人が使った汚れたトイレはつらい」「人数×1日5回×数日分の携帯トイレを備えている」という具体的な声。さらに、子どもに和式トイレを経験させておくという助言もありました。仮設トイレは和式が多く、嫌がって便秘になると体調を崩すからだそうです。携帯トイレの選び方は簡易トイレ・携帯トイレおすすめ9選を参考にしてください。
保管場所(4件)
「災害時にキャンプ道具が無事か、収納場所から出せるかが気になる」「家が潰れても大丈夫な場所に物置を作り、トイレとカセットコンロと浄水器を入れている」。道具は家の中より、家が潰れても取り出せる場所——これは経験者ならではの視点です。
被災地でテント・焚き火は現実的でない(複数)
「被災地ではテントは張れないし、安全のため火も起こせない」「火起こしする場所は実は少ない」という返信が複数ありました。代わりに役立ったのは、携帯トイレで用を足せること、最小限の道具でストレスを感じにくいこと、夜から朝方の寒さを知っていることだそうです。
「役に立たない」という意見も4件あった
公平に書くと、「キャンプの知識は正直いらない。火起こしはライター、テントは説明書、ご飯は支援」「キャンプの知識はあまりに限定的。サバイバルを見たほうがいい」という意見も4件ありました。
編集部としては、どちらも正しいと考えています。支援が届くまでの2〜3日を自分でしのぐための道具と燃料——経験者が挙げたのはまさにその範囲でした。
編集部の結論:まず今日できる3つのこと
- カセットボンベを人数×日数で数え直す。家族4人で3日なら、1日2本として6本が目安です
- 鍋かメスティンで1回ご飯を炊いてみる。キャンプで一度やっておけば、停電の夜にあわてません
- ランタンとコンロの置き場所を決める。停電の暗闇で手探りでも取り出せる場所に
停電に必要なものの全体像は停電の備えに必要なものリストにまとめています。
よくある質問
Q. この記事の「件数」はどうやって数えましたか?
A. 2026年10月16日時点の返信76件(投稿者59人)を編集部が読み、テーマごとに数えました。1件の返信に複数のテーマが含まれる場合は、それぞれに数えています。
Q. 返信の原文は読めますか?
A. Threadsの元の投稿で公開されています。この記事では投稿者が特定できないよう要約して載せています。
Q. ポータブル電源とカセットコンロ、どちらを先に買うべきですか?
A. 経験者の声の数では、燃料(カセットコンロ+ボンベ)が14件、ポータブル電源が13件でほぼ並んでいます。予算が限られるなら、数千円で揃うカセットコンロとボンベを先に、スマホの充電は大容量モバイルバッテリーで、というのが編集部の考えです。
まとめ:キャンプは「訓練」で、備えは「燃料と炊飯」から
「冬キャンプは、いざというときの予行演習だと思っていた」「犬連れキャンプは同行避難の練習」という返信が、この質問への答えをよく表しています。キャンプで覚えたことは、道具と燃料がそろって初めて災害時に使えます。経験者11人の声が指す順番は、燃料の備蓄、ご飯を炊く練習、明かりの置き場所でした。
当サイトのThreadsでは、こうした質問を毎朝1つ投げかけています。あなたの経験も、ぜひ教えてください。
